サステナビリティ・リンク・ローンの契約締結について(リコーリース 株式会社)~TSUBASAアライアンスを活用したシンジケートローンの取り組み~
株式会社 第四北越銀行(頭取:殖栗 道郎)は、リコーリース 株式会社(代表取締役社長執行役員:中村 徳晴、本社:東京都千代田区)のサステナビリティ・リンク・ローン※1(シンジケートローン方式、「以下、本ローン」)を下記のとおり取り扱いしましたのでお知らせいたします。なお、今回のシンジケートローンは、TSUBASAアライアンス※2の枠組みを活用し、同アライアンスから当行のほか、群馬銀行、中国銀行、東邦銀行、滋賀銀行の4行が貸付人として参加しております。
同社は、「クリーンな地球環境をつくる」ことをマテリアリティの一つとし、再生可能エネルギーの普及など事業を通じた地球環境への貢献とともに、事業活動によるCO2排出量削減に向けて、2030年までにCO2排出量を63%削減(2015年度比)、2050年にはバリューチェーン全体のCO2排出量をゼロとする中長期目標を掲げています。
また、同社は、昨年12月にサステナビリティ経営をより一層加速させるため、今後同様の資金調達を行う際に活用する包括的な枠組み「サステナビリティ・リンク・ファイナンス・フレームワーク」(以下、「本フレームワーク」)を策定※3し、CDP気候変動スコア※4における最高レベル「リーダーシップレベル(AとA-)」を維持することをSPTs※5に設定しました。本ローンは、本フレームワークで設定したSPTsを活用した融資となっています。なお、本フレームワークの適合性およびSPTsの適切性については、株式会社 格付投資情報センターよりセカンドオピニオンを取得しております。
第四北越フィナンシャルグループは、2030年までに合計1.5兆円のサステナブルファイナンス※6を実行することを目標に掲げており、今後もグループ一体となってお客さまの多様な資金ニーズにお応えするとともに、お客さまのサステナビリティ経営をサポートしてまいります。
【借入人および本ローンの概要】
※1 サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)
お客さまがSDGs やESG に関連するSPTs を設定し、その達成状況に応じて適用金利等が変更となる商品です。また、SPTs の妥当性やSDGs・ESG に関する取り組みの適切性について、第三者評価を取得するスキームとしております
※2 TSUBASAアライアンス
第四北越銀行、千葉銀行、中国銀行、伊予銀行、東邦銀行、北洋銀行、武蔵野銀行、滋賀銀行、琉球銀行、群馬銀行の10行が参加する地銀広域連携の枠組みです
※3 サステナビリティ・リンク・ファイナンス・フレームワーク
サステナビリティ・リンク・ファイナンスによる資金調達を継続的に行うことを前提とした包括的な枠組みを規定したものです
※4 CDP気候変動スコア
世界の主要企業などを対象に「気候変動」「水」「森林」に関する質問状を送付し、温室効果ガスの排出や気候変動による事業リスク・機会などの情報開示を求め、その回答をもとに評価・公表しているNGOが算出している気候変動スコアです。評価はAとA-(リーダーシップレベル)、BとB-(マネジメントレベル)、CとC-(認識レベル)、D、D-(情報開示レベル)の8段階で付与されます
※5 サステナビリティパフォーマンスターゲット(SPTs)
SPTs(Sustainability Performance Targets)には、「温室効果ガスの排出量」や「再生可能エネルギーの使用量」、「水の消費量」などの環境分野のほか、社会分野の課題解決に繋がるものなど多種多様な目標があり、資金調達を行うお客さまのSDGs・ESG 戦略に基づき、容易に達成が出来るものではない、客観的に見て野心的(チャレンジング)な目標を設定する必要があります
※6 サステナブルファイナンス
環境課題や社会課題の解決に資する融資、投資(出資含む)、リース取引のこと
以上
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社 第四北越銀行
コンサルティング事業部/田中聡、田中将敬
電話 03-3270-4455