コミットメントライン設定契約の締結について（ナミックス 株式会社） ～サステナビリティ･リンク･ローン 当行による新潟県内組成第1号案件～

株式会社 第四北越銀行（頭取：殖栗 道郎）は、このたび、ナミックス 株式会社（代表取締役社長：小田嶋 壽信、本社：新潟市北区）と極度額70億円のサステナビリティ・リンク・ローン^※1（以下、「SLL」）としてのコミットメントライン設定契約ならびに別途極度額80億円のコミットメントライン設定契約（以下、総称して「本コミットメントライン」）を下記のとおり締結しましたのでお知らせいたします。なお、本件は当行が新潟県内で組成するSLLの第1号案件となります。

本コミットメントラインは、同社の今後の事業戦略資金として活用されるほか、近年多発する震災・水害等の自然災害や感染症拡大などの不測の事態に備え、弾力的な資金調達が可能なリスクファイナンス機能の確保を目的としています。

同社は、地球温暖化防止への取り組みを自社グループの事業継続に大きな影響を及ぼす重要な経営課題であると位置づけています。このたびのSLLでは、気候変動対応に関する国際的なイニシアチブであるサイエンス・ベースド・ターゲット^※2（以下、「SBT」）の目標レベルに合わせた温室効果ガス排出量の削減率をサステナビリティパフォーマンスターゲット^※3（以下、「SPTs」）に設定しました。なお、同社が設定したSPTsの妥当性は、株式会社 格付投資情報センター（代表取締役：山﨑 宏）より、第三者評価を取得しております^※4。

第四北越フィナンシャルグループでは、2030 年度までに合計1.5 兆円のサステナブルファイナンス^※5 を実行することを目標として掲げており、今後もグループ一体となってお客さまの多様な資金ニーズにお応えするとともに、お客さまのサステナビリティ経営をサポートし、持続可能な地域社会の実現に貢献してまいります。

【本コミットメントラインの概要】

【ナミックス 株式会社の概要】

※1　サステナビリティ・リンク・ローン（SLL）

お客さまがSDGs やESG に関連するSPTs を設定し、その達成状況に応じて適用金利等が変更となる商品です。また、SPTs の妥当性やSDGs・ESG に関する取り組みの適切性について、第三者評価を取得するスキームとしており、株式会社 格付投資情報センターが評価を行います。詳細はこちらをご覧ください。（2021年8月26日「『サステナビリティ・リンク・ファイナンス』および『サステナビリティ・ファイナンス』の取り扱い開始について」）

※2　サイエンス・ベースド・ターゲット（SBT）

2015年のパリ協定で、世界の気温上昇を産業革命前より２℃を十分に下回る水準に抑え、平均気温上昇1.5℃未満を目指すことを定めた温室効果ガスの削減目標。

※3　サステナビリティパフォーマンスターゲット（SPTs）

資金調達を実施する企業のSDGs・ESG戦略に基づき設定する目標・指標であり、SPTsの達成状況に応じて、金利などに変動が生じます。「温室効果ガスの排出量」や「再生可能エネルギーの使用量」「水の消費量」など、多種多様なSPTsが存在し、容易に達成が出来るものではない、客観的に見て野心的（チャレンジング）な目標設定である必要があります。

※4　外部機関による評価（第三者評価）の詳細は、株式会社 格付投資情報センターのウェブサイトをご覧ください。（https://www.r-i.co.jp/index.html）

※5　サステナブルファイナンス

環境課題や社会課題の解決に資する融資、投資(出資含む)、リース取引のこと。

※6　グローバルニッチトップ企業100選

世界市場ニッチ分野で勝ち抜いている企業や国際情勢の変化の中でサプライチェーン上の重要性を増している部素材などの事業を有する優良な企業として、①世界シェアと利益の両立、②技術の独自性と自立性、③サプライチェーン上の重要性等に着目し、外部有識者より構成される選定評価委員会の審議を経て、経済産業省により選定された企業のこと。

以上

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社 第四北越銀行
コンサルティング事業部／白川(洋)、石塚(隆)、柳澤
電話 025(229)8164（内線4305）